この世に偶然はない
あるのは必然だけ
今回の子猫は正に必然だったと、旦那と話していた。
旦那が仕事帰りにちょっと寄り道して、いつもと違う道を車で通ったら、目の前に後ろ足を引きずった子猫が現れた。
警察にどうしたらいいか連絡していたら、止まってくれた女性がいて、その女性の旦那さんも呼んで子猫の為に動物病院を探してくれた。
私も携帯から動物病院探したが、時間は夜九時、夜間診療している動物病院なんてない。
片っ端からかけて、繋がればラッキーぐらいの気持ちでいた。
旦那の職場から家まで片道一時間。
その途中の動物病院のどこかが引っかかるだろうと。
女性がたまたま知ってた動物病院が近くにあるということだったので、行ったらたまたま明かりがつき、診察して貰えた。
緊急診察の為、子猫には無意味な栄養剤の点滴ではあったが、旦那の気持ちを落ち着けるには充分だったのだろう。
電話口でも、車の中でもずっとニャーニャー泣き続けていた子猫。
キャットフードは一切食べられず、注射器で与えたミルクを辛うじて舐めた。
内臓は事故のショックで食べ物を受け付ける状態では無かったのに。
旦那は土曜日仕事だった為、私一人で動物病院に連れて行く事になった。
しかも家から徒歩圏内に動物病院があり、毎日通勤でその前を通っていた。
雨は降っていなかった為に、ダンボールに入れた子猫を難なく動物病院まで運べた。
最期の決断をする為に旦那に電話をしたが仕事中。
旦那は最初の動物病院で告知されていた為、覚悟は出来ているのを知っていたので、私も泣く泣く決断した。
子猫が死に場所を求めて来たとしか思えない条件の数々。
きっとこれも必然だったのだろう。
この日は2人にとって猫の日となりました。